
オオスズメバチ
スズメバチ類の中でも体長25〜45mmと最も大型のハチで、女王蜂の中には50mmを超える個体も存在します。免疫系や神経系に影響を与える強い毒液を持ち、それを針で刺して注入するばかりでなく、毒液を水鉄砲のように噴出させたり、強力な大顎で攻撃対象の皮膚を大きくえぐる行動を取る場合もあります。成虫は、夏の間はコガネムシやカミキリムシといった大型の甲虫類を捉え、大顎で噛み砕いたのち肉団子にして幼虫に与え、自身は終齢幼虫が唾液腺から分泌する栄養液を餌とします。幼虫がまだ小さい春先などは、糖質を多く含む花蜜や樹液などを摂取し餌とするため、他の虫たちのように花の蜜を吸う姿を見かけることもあります。