オオスズメバチ

スズメバチ類の中でも体長25〜45mmと最も大型のハチで、女王蜂の中には50mmを超える個体も存在します。免疫系や神経系に影響を与える強い毒液を持ち、それを針で刺して注入するばかりでなく、毒液を水鉄砲のように噴出させたり、強力な大顎で攻撃対象の皮膚を大きくえぐる行動を取る場合もあります。成虫は、夏の間はコガネムシやカミキリムシといった大型の甲虫類を捉え、大顎で噛み砕いたのち肉団子にして幼虫に与え、自身は終齢幼虫が唾液腺から分泌する栄養液を餌とします。幼虫がまだ小さい春先などは、糖質を多く含む花蜜や樹液などを摂取し餌とするため、他の虫たちのように花の蜜を吸う姿を見かけることもあります。

ナガコガネグモ

日本全土の草原や林のまわりの草むら田んぼなどの低地に丸い網を張ります。網には縦にジグザグのリボン形の「かくれおび」という白い糸の帯をつけ、体に触れると長く網をゆすります。体は20〜25mmで腹は長く黄色と黒色の細い横しまが美しく感じられます。

カナブン

大柄なハナムグリで、頭は四角く背中が平らになった形をしています。全身に緑褐色の金属光沢があり緑色と銅色のものがよく見られます。飛行能力に優れれ、多くの甲虫のように開かなくても後翅を伸ばせるので、前翅を閉じたまま後翅を羽ばたかせて飛びます。