キアゲハ幼虫

セリ科のニンジン・ミツバ・パセリやハーブ類などを好んで食べるため害虫扱いされる場合があります。カメラが捉えたのは、幼虫としては4回脱皮を繰り返した後の最終形態5齢のウイキョウを食している幼虫です。 アゲハチョウには年に数回発生する時期があり、10月に入ってから蛹になり、そのまま越冬し春に羽化したものは春型のアゲハチョウ、夏の間に蛹になったものは1・2週間で羽化するため夏型のアゲハチョウと呼ばれます。

メスグロヒョウモン

翅長35-40mmで、オスは他のヒョウモン類と似た色模様していますが、メスは地色が黒褐色でイチモンジチョウに似た色模様をし別種のように見えます。低山地の雑木林周辺に6月中旬頃に現われ、盛夏には夏眠し、秋再び現われ木の幹など食草から離れた所に産卵し幼虫で越冬します。

モンシロチョウ

前翅の長さは3センチほどで、翅は白いが前翅と後翅の前縁が灰黒色で、さらに前翅の中央には和名のとおり灰黒色の斑点が2つあります。オスとメスを比較すると、オスは前翅の黒い部分が小さく全体的に黄色っぽい感じがします。メスは前翅の黒い部分が多く前翅のつけ根が灰色をしています。翅に紫外線を当てるとメスの翅が白くオスの翅が黒く見えるため、オスメスの区別がよりはっきりします。紫外線は人間には見えませんがモンシロチョウには見えると考えられており、モンシロチョウはこの色の違いでオスメスの判別をしているとみられています。

アサギマダラ

マダラチョウ科に属する前翅長40〜60ミリの可憐なチョウで、春の北上・秋の南下を繰り返す「渡り」をするチョウとしても有名です。他のマダラチョウと同様に擬態現象の主役であり、食草中のアルカロイドの防御物質への転用のメカニズムが生化学分野で注目されています。

ヒメウラナミジャノメ

草の上をフワフワと飛ぶ目玉模様のある薄茶色のチョウです。羽の裏面には細かい波形の模様があり、後翅裏面の目玉模様は左右各5つずつあります。モンシロチョウより少し小さく草原や林の周辺で広く見られる普通種で人家周辺にも多く生息します。

ホシホウジャク

全長50ミリ前後で全国的に分布しています。本種の属するMacroglossum属は日本に12種いますが、ホシホウジャクが最も普通に見られます。

キチョウ

羽の表に黒い縁どりがある黄色いチョウで、夏型の黒い縁どりは幅が広く内側に凹凸のある帯状になります。幼虫はネムノキやハギ類などのマメ科の植物の葉を食べ、成虫で越冬します。